おのまんねんぐさ (雄之万年草)
学名 |
Sedum lineare |
日本名 |
オノマンネングサ |
科名(日本名) |
ベンケイソウ科 |
日本語別名 |
マンネングサ、タカノツメ |
漢名 |
佛甲草(ブツコウソウ,fójiăcăo) |
科名(漢名) |
景天(ケイテン,jĭngtiān)科 |
漢語別名 |
指甲草(シコウソウ,zhĭjiăcăo)、鼠牙半支蓮(ソガハンシレン,shŭyá bànzhīlián)、禾雀■{月偏に利} |
英名 |
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辨 |
マンネングサ属 Sedum(景天 jĭngtiān 屬) には、世界に約400-420種がある。
オウシュウマンネングサ(ヨーロッパタイトゴメ)
S. acre(苔景天・金毡景天;E.golden carpet)
ヨーロッパ・北アフリカ・小アジア原産、北アメリカ・日本などに帰化
ホシザキマンネングサ S. actinocarpum(星果佛甲草) 臺灣産
シロバナマンネングサ S. album(玉米石)
シナマンネングサ S. alfredi(東南景天・石上瓜子菜) 臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州産
ムニンタイトゴメ S. boninense(S.japonicum subp.boninense,
S.uniflorum subsp.boninense) 小笠原産
コモチマンネングサ S. bulbiferum(S.rosulato-bulbosum, S.alfredi var.bulbiferum;
珠芽景天・珠芽半支・珠芽佛甲草・零餘子景天・馬尿花・馬屎花)
『中国本草図録』Ⅵ/2640
アオバナイチネングサ S. caeruleum
スギバマンネングサ S. cryptomerioides
ダンジョマンネングサ S. danjoense
ヒメホシビジン S. dasyphyllum(鈴珠草) 西南ヨーロッパ・北アフリカ原産、本州(山口・広島)に帰化
ナナツガママンネングサ(ハコベマンネングサ・ケマンネングサ) S. drymarioides(大葉火焰草)
臺灣・華東・河南・兩湖・兩廣産 日本では絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
S. emarginatum(石板菜・凹葉景天・石馬齒莧・馬牙半支蓮) 『中国本草図録』Ⅳ/1653
陝甘・華東・兩湖・四川・雲南産 全草を薬用『全國中草藥匯編 上』p.74
アカダママンネングサ S. erythrospermum(紅子佛甲草) 臺灣産
ハママンネングサ(シママンネングサ・タカサゴマンネングサ) S. formosanum(S.mariae;
臺灣佛甲草)
キダチベンケイ S. frutescens
マツノハマンネングサ S. hakonense(本州景天)
ウスユキマンネングサ S. hispanicum(薄雪萬年草)
S. japonicum
subsp. japonicum
メノマンネングサ var. japonicum(S.uniflorum subsp.japonicum, S.japonicum;
日本景天)
ミヤママンネングサ var. senanense(S.uniflorum subsp.japonicum
var.senanense, S.senanense)
subsp. oryzifolium(S.uniflorum ssp.oryzifolium, S.oryzifolium)
タイトゴメ var. oryzifolium(S.oryzifolium, S.unifolium subsp.oryzifolium,
S.sasakii;疏花佛甲草)
オカタイトゴメ var. pumilum(S.uniflorum subsp.oryzifolium var.pumilum)
コゴメマンネングサ(タイワンタイトゴメ) subsp. uniflorum(S.uniflorum;
疏花佛甲草) 臺灣産
オノマンネングサ(マンネングサ・タカノツメ) S. lineare(佛甲草)
マルバマンネングサ(マメゴケ) S. makinoi(圓葉景天)
メキシコマンネングサ S. mexicanum(松葉景天) 原産地不明、本州・四国・九州に帰化
ニイタカヒメレンゲ S. microsepalum(小萼佛甲草) 臺灣産
タマツヅリ S. morganianum
ニイタカマンネングサ S. morrisonense(玉山佛甲草) 臺灣産
ムコジママンネングサ S. mukojimense
ナガサキマンネングサ S. nagasakianum(S.alfredi var.nagasakianum;大葉佛甲草)
ノウコウマンネングサ S. nokoense(能高佛甲草) 臺灣産
ウスバキダチベンケイ S. oxypetalum
S. pallidum
シンジュボシマンネングサ var. bithynicum
ニイタカナガバマンネングサ S. parvisepalum
S. polytrichoides(蘚狀景天)
ウンゼンマンネングサ(ツクシマンネングサ・スギバマンネングサ) subsp. polytrichoides
(S.kiusianum, S.coreense, S.lepidopodum;蘚狀景天)
subsp. yabeanum
ツシママンネングサ var. yabeanum(S.yabeanum)
セトウチマンネングサ var. setouchiense(S.yabeanum var.setouchiense)
コウライコモチマンネングサ S. rosulatobulbosum
ニジノタマ S. rubrotinctum
オオメノマンネングサ S. rupifragum(S.hakonense var.rupifragum)
ツルマンネングサ S. sarmentosum(垂盆草)
サツママンネングサ S. satumense
ハヤタマンネングサ S. sekiteiense(石碇佛甲草) 臺灣産
ケマンネングサ S. stellariifolium(繁縷景天)
遼寧・吉林・黑龍江・河北・陝甘・兩湖・四川・貴州・雲南・臺灣産
ヒメレンゲ(コマンネングサ) S. subtile(細小景天)
タロコマンネングサ S. tarokoense
ヤハズマンネングサ S. tosaense(土佐景天)
タカネマンネングサ S. tricarpum(高嶺景天)
ケイチマンネングサ S. villosum
ヒメマンネングサ S. zentaro-tashiroi
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ベンケイソウ科 Crassulaceae(景天 jĭngtiān 科)の植物については、ベンケイソウ科を見よ。 |
訓 |
和名マンネングサは、「多肉草ユエ摘ミ捨ツルモ尚生ヲ保チ容易ニ枯死セザルヲ以テ此名アリ、卽チ長生草ノ意ナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
『大和本草』に、「佛甲草 ・・・是ヲ岩(イハ)蓮花ト訓スルハ非也」と、また、「仙人絛(ノビキヤシ) 此草火ニヤケサルユヘニ國俗野火消ト名ツク・・・佛甲草ニ相似テ不レ同・・・或コレヲイツマテ草ト云、久シク不レ枯、故ニ名ツク、然トモイツマテ草ハツタニ似タリ、壁ニ生ス、與レ此不レ同」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』佛甲草に、「総名マンネングサ ツルレンゲ イツマデグサ ステグサ丹波 イハマキ同上 ノビキヤシ雄泉州、雌大和本草 ネナシグサ雄大和本草、雌勢州 ハマゝツ雄紀州播州、雌豫州 イミリグサ雄豊後、雌豊前。 雄名イチゲサウ大和本草 テンジンノステグサ藝州 ステグサ紀州 シテグサ豫州 ツミキリグサ筑前 チリチリ南部 タカノツメ勢州龜山 ホットケグサ同上山田 ホトケグサ同上内宮 ネナシカヅラ和州 江戸コンゴウ防州 ミヅクサ阿州 センネンサウ讃州 ヒガンサウ泉州 マムシグサ伯州 イハノボリ同上 ナゲグサ越後 マツガネ江州彦根 カラクサ同上守山。 雌名イチクサ三才図会 マンネンサウ同上 コマノツメ勢州 イチリグサ津軽 フヱグサ秋田 コゞメグサ防州」と。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・臺灣・華東・陝甘・兩湖・廣東・四川・貴州・雲南に分布。
日本の本来の自生種であるかは疑わしく、古く中国から帰化した可能性がある、という。 |
誌 |
中国では、全草を薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/888 |
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